みなさんこんにちは!
早いものでこのシリーズも第3回目となりました!
前回は、Web3におけるノンテック領域の職種の代表である「BPO」についてご紹介しました。
今回は職種ではないですが、Web3業界のみならず近年見かける機会が増えた新たな組織論である「ギルド」についてご紹介したいと思います。
第1回目と第2回目の記事をまだ読まれていない方は、先に以下より2つの記事を読んでいただいてからこちらの記事を読んでいただくことをオススメします。
Web3業界で働きたい人へ① 〜BizDevってどんな仕事?〜
それではいよいよ、Web3におけるギルドについてご紹介したいと思います。
ギルドとは?
ギルドとは2019年前後から見かけるようになった新しい組織論で、一般的には「専門的なスキルを持つプロフェッショナルがゆるく繋がった集団」を指します。
そもそもなぜ今回ギルドを取り上げたのかというと、ギルドとWeb3は非常に相性が良いからです。
ギルドではプロジェクトやプロダクトを企画してプロフェッショナルなメンバーでチームを組みます。
また、クラウド型やフリーランス型サービスとの違いとしては、ギルドは入りづらく出やすいクローズドな組織のため、あくまでも同法人格のもとで編成されたメンバーであることが特徴です。
Web3業界においては正社員を抱える企業もありますが、近年は業務委託などの契約社員を抱える企業が増えてきており、契約社員として働く人たちにとってギルドは非常に働きやすい仕組みなのです。
それでは次に、Web3業界におけるギルドの事例を見ていきましょう。
Web3のギルド事例
今回は当社を例に紹介したいと思います。
当社には現在23名(2023年1月現在)のギルドメンバーがおり、各メンバーのスキルは多岐に渡ります。
英語が話せる人もいれば、ブロックチェーンゲームを生業として地方を転々とし、山で水晶を発掘している人もいます。
また、NFTトレーダーとしてOpenSeaの取引高上位1%の人もいれば、俳優をやりながら会社経営をしつつ当社にBizDevとして携わっている人までいます。
つまり何が言いたいかというと、ギルドにおいては専門的なスキルや知識さえあれば、正社員のように時間に拘束されて業務を行う必要がなく、自分の好きな時に好きなように働くことができるのです。
これぞまさに令和のワークスタイルと言えるのではないでしょうか?
では続いて、ギルドのメリットについてご紹介します。
ギルドのメリット
①各分野に特化した人材に対して個別に業務のアサインが可能
企業で何か新しく事業を行う場合、一般的にはその事業の市場分析や戦略立案等を行うマーケティングや、実際に事業を作り上げ形にする開発、開発したものを他社に売り込む営業、そして営業が獲得した案件を実施する運用などと言うように、各部署に分かれて事業開発を一から段階的に行う必要がありますよね?
しかし、ギルドの場合はそうではありません。
先にも説明しましたが、各ギルドメンバーがそれぞれ卓越したスキルや知識を保有しているため、彼らのスキルや知識を活用することで、企業においてトレーニングやリサーチ等を行わないと得られないような情報やスキルが既に備わった状態でスタートすることができるため、効率的に事業が進められます。
様々な事業ごとに、それぞれ適当なスキルや知識を保有しているメンバーでパーティを組むことができるため、スピード感やアイディアが重要とされるスタートアップやベンチャー企業においてギルドは重宝されます。
②リーダーが存在しない
固定のリーダーが存在しないと、一見まとめる人がいなくて大変なのではと思う人もいるかもしれません。
しかし、ギルドにおいてリーダーは必要ないのです。
業務において、それぞれの領域に応じて得意だったり精通しているメンバーが中心になって解決するため、柔軟にパーティの形を変えながら事業を進めていくのです。
つまり全員がリーダーであり、また全員がサポーターと言うわけです。
中にはギルドメンバーになるまではリーダーを経験したことがなかった人が、自身が得意な領域で力を発揮することにより、いつの間にかリーダーのような存在になっていたと言うようなこともあります。
リーダーが存在しないからこそ、リーダーシップを養うことができるのです。
③ギルドメンバー自身の成長に繋がる
最後に挙げるメリットとしては、ギルドとしての仕事を通してギルドメンバー自身も成長ができる点です。
どの業務にもあると思いますが、各業務の隙間をメンバーで補填する必要があります。
それは時に事業計画書の作成だったり、営業でプレゼンする資料の作成だったり、あるいはウェブサイトのプラットフォームをいじってコンテンツを修正したりと、様々です。
ギルドメンバーは基本的には自身が得意とする、あるいは強みとしている分野において力を発揮し業務を進めていきますが、特にスタートアップやベンチャー企業においては人員が足りないことが多いため、時には自分が普段行わないような業務を行う必要があります。
自分の領域外の業務をやらなければいけないため、最初は苦戦することもありますが、新たな領域にチャレンジすることで、自身のスキルアップや企業としてのメンバーの育成に繋がるのです。
これは市場価値の向上に繋がるため、結果として会社も成長することができるのです。
いかがでしたか?
ギルドはこれまでのフリーランスやクラウドとはまた違った新たな組織論であり、ギルドならではの特徴やメリットがたくさんあることがお分かりいただけたのではないでしょうか?
それでは次回は、いよいよWeb3業界で働くために必要なポイントについてご紹介したいと思います。
次回もお楽しみに!
D株式会社はWeb3 BizDev&BPO特化のギルド型組織です。
Web3のノンテック領域に注目し、国内外問わずWeb3プロジェクトの事業化支援の上流から現場までをワンストップに支援しております。
Web3事業の案件及び人材も募集中ですので、ご興味のある方は以下リンクよりお気軽にお問い合わせください。
この記事のライター
松永 恭輝(TERU)
2022年10月にD株式会社に参加し、ライターのほか営業やマーケティング、翻訳業務などを担当。
好きなもの:お酒&お酒の席、サウナ、チキン南蛮、ゴルフ(コース未経験、絶賛打ちっ放し中)
座右の銘:Better than yesterday