みなさんこんにちは!
今回も前回に引き続き、メタバースの活用事例についてご紹介したいと思います。
前回だけでも多くの事例をご紹介しましたが、メタバースの活用事例はまだまだたくさんあるんです!
それではさっそく見ていきましょう!
④旅行・観光シミュレーション
メタバースを使った旅行シミュレーションサービスの提供が大手旅行代理店をはじめ、近年普及しています。
用途は様々ですが、実際に現地に行く前にVRゴーグルを装着して現地の様子を下見したり、病気や高齢化などで旅行に行くことが難しい人々に対して擬似体験を提供するなどが一般的です。
それでは実際に旅行・観光シミュレーションサービスを提供している事例を見ていきましょう。
バーチャル沖縄
その名の通り、メタバース空間上に再現された沖縄の街並みやビーチなどを、VRゴーグルを装着することで楽しむことができる。
アバターに沖縄の伝統衣装を着せたり、バーチャル居酒屋でお酒が飲めるなど、実際に沖縄旅行をしているような気分が味わえる。
さらに、現在復興中の首里城がメタバース空間では完成状態を見れるほか、ドローンによる空撮映像より実際の復興の様子を見ることも可能である。
バーチャル旅行代理店
旅行代理店のHISは、2022年6月29日〜7月27日までの1ヶ月限定で、REALITYが提供するスマートフォン向けメタバースアプリ「REALITY World」内に、バーチャル支店「HIS トラベルワールド」を開設し、ハワイや、沖縄、ハウステンボスの人気スポットを背景にアバターが自撮りできるサービスを提供した。
同支店の来場者数は延べ130万人に達し、来場者全体の60.7%は18〜24歳と、若年層が最も高い割合を占めたほか、来場者の約60%がリピートした。
ANA GranWhale
メタバースサービスを開発・提供するANA NEO株式会社が提供する「ANA Granwhale」は、世界的に有名なゲームクリエイターである田畑端氏が総合プロデューサーを務め、世界中のユーザーにメタバース空間を活用した未来のライフスタイルを企画・提案している。
同サービスは世界中の素晴らしい観光地や文化をVR技術によって再現することで、後世に伝承しながら、安全かつ快適に楽しめるメタバース旅行サービスである。
国内外の政府観光局や行政機関、事業法人など様々なパートナーと共同で美しい景観や地域の魅力を世界に発信し、地域創生に貢献している。
⑤エンタメイベント
前回の記事で展示会の開催事例をご紹介しましたが、メタバースにおいては展示会のみならず、音楽イベントやライブイベントなど、エンターテイメント系のイベントにも利用されています。
近年メタバースを利用したエンタメ系イベントの開催が増えてきていますが、その背景として様々なメリットが挙げられます。
はじめに、遠方地域に住んでいる人でも参加が可能である点です。メタバースでのイベントは会場と自宅の距離を気にせず参加することができるため、リアルのイベントの場合では参加できないような人の集客が可能です。
次に、より臨場感が楽しめる点もメリットとして挙げられます。
参加者はアバターを使って会場内を移動するため、同じタイミングで会場にいる他の参加者と音声で会話が可能なほか、ブースに近づくと徐々にそのブースの音が聞こえてくるなど、まるで自分が本当に会場にいるかのような体験ができます。
それでは、メタバースを活用したイベントの事例を見ていきましょう。
VIRTUAL TGC
数多くの著名なモデルが出演する、日本を代表するファッション系イベント「東京ガールズコレクション」が2022年8月26日から2023年2月20日までの約半年間、メタバース空間で開催中である。
参加者は専用のアプリを利用して会場に入場するが、自分の好きなタイミングで入場することが可能である。
会場には、超巨大ワイドスクリーンで没入感のあるライブが体験できるステージエリアや、限定のデジタルアイテムがもらえるコラボブースなど、様々なブースがある。
また、メタバース空間でのアクティビティでコインを手に入れることにより、アバターへの着せ替えアイテムと交換することが可能なほか、期間限定にて生配信も実施されている。
サンリオ バーチャル音楽フェス
サンリオは2023年1月13日から22日までの10日間、VRChatを使って「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland 2023」を開催した。
バーチャル空間内でハローキティやマイメロディ、シナモンをはじめとするサンリオの人気キャラクターがライブを実施した。
VRChat内に地下5階建ての建物を構築して各階ごとに異なる空間演出を行うことで、参加者は好きなキャラクターのライブを見たり、アバター同士の交流を楽しむことが可能である。
また、最終日とその前日の2日間は実際のアーティストのライブイベントも行われ、歌手の鈴木愛理やMay’nなどが出演した。
バーチャル沖縄美ら海水族館
メタバース空間「Gathertown」を運営する株式会社ガイアックスは2022年7月18日の海の日に、沖縄美ら海水族館とのコラボイベントを実施した。
Gathertown内に「沖縄美ら海水族館」を再現し、ダイオウイカ博士である窪寺恒己氏やサメ博士である佐藤圭一氏を招いたコラボトークイベントや水族館の生物への餌やり風景の浜配信、水族館スタッフとのフリートークイベントなどを開催した。
また、バーチャル水族館に隠された宝箱を探す宝探しゲームなど、イベント以外の時間帯も空間内を楽しめる仕掛けが用意された。
なお同イベントは料金が2,000円で、途中の入退場も可能であった。
③遠隔医療
最後にご紹介するのは、メタバース空間を活用した医療サービスです。
近年、医療機関の予約の際にスマホやブラウザからの予約を受け付けることが増えてきており、医療業界においても着々とDX化が進んでいます。
また最近では、Zoomなどのビデオ通話を使って医師が患者を診察するケースも増えてきているほか、AIを活用した遠隔診療技術の開発も著しい印象を受けます。
その中でもメタバースは特に今後医療業界に大きなインパクトをもたらすことが期待されています。
それでは、メタバース空間を活用した遠隔医療の事例を見ていきましょう。
順天堂バーチャルホスピタル
順天堂大学の附属病院である順天堂医院が2022年から2024年までの約3年間で開発予定のメタバース空間を利用した医療サービス。
患者の満足度の向上や医師の働き方改革の他、医療の質の向上や新たな市場の創出を目的とした取り組みである。
メタバース空間に実際の順天堂医院を再現し、患者や医師、また患者の家族がアバターを使ってコミュニケーションや診察を受けることが可能である。
現在はメンタルヘルスの改善に特化しているが、将来的には認知症トレーニングや生活習慣病、パーキンソン病などの治療やリハビリにも効果が期待されている
VR治療
医療系のVRサービスを提供しているHoloeyesではVR上で手術のシミュレーションが可能な「Holoeyes MD」を提供している。
メタバース空間上で複数の人間が同じバーチャルモデルを使って手術のトレーニングを行うことが可能なほか、問診も行える。
VR機器さえあればいつでもどこでもトレーニングが行えるほか、実際の手術中に発生しうる様々なアクシデントにも対応しているため、医師のスキルアップにおいても期待値が高い。
アバターによるメンタルケア
デジタルヘルスケア・産業保健事業サービスを提供するcomatsunaはメタバース空間を活用した社員メンタル支援サービス「メンサポドクター」を提供している。
メタバース空間上でアバターを介してコミュニケーションを取ることで、人見知りやコミュニケーションに対する不安感などといったメンタルヘルスの改善を図る。
アバターを使ってコミュニケーションを行うという点が、対人でのコミュニケーションに比べてプレッシャーが少ないため、ユーザーはより早い段階で緊張が緩和され心を開くことで、悩みを打ち明けることができるという。
同サービスは社員のメンタル的な悩みの早期発見や離職率の低下にも期待がされている。
いかがでしたか?
前回から2回に渡りメタバースの活用事例をご紹介してきました。ここでは紹介し切れませんでしたが、メタバースを活用したサービスはまだまだたくさんありますし、今後も更に新しいサービスが出てくることでしょう。
メタバースの繁栄はまだ始まったばかりですので、今後の展望が楽しみですね!
さて次回は、Web3のもう一つの主力分野であるNFTの活用事例についてご紹介したいと思います。
次回もお楽しみに!♪( ´▽`)
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この記事のライター
松永 恭輝(TERU)
2022年10月にD株式会社に参加し、ライターのほか営業やマーケティング、翻訳業務などを担当。
好きなもの:お酒&お酒の席、サウナ、チキン南蛮、ゴルフ(コース未経験、絶賛打ちっ放し中)
座右の銘:Better than yesterday
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