CAWA TOKYO 2022とは
CAWAとは「Crypto Art Week Asia」の略で、その名の通りアジア全体で行われるアートウィークです。コンセプトは革新的なテクノロジーを称えつつ、クリプトアートのコミュニティをより強固にしていくこと。シンガポールを拠点にしており、各国でサテライト会場が開かれました。また、並行してメタバース上にも100箇所を超える会場が設置されています。
日本では六本木のDMM麻布サテライトと東京タワー内にあるRED° TOKYO TOWERに会場が設けられ、NFTの展示とライブパフォーマンス、トークショーが行われました。この記事では展示とイベントの内容を振り返っていきます。
CAWA TOKYO 2022の詳細
開催日時 | 9月27日〜10月8日 |
フィジカル会場 メタバース会場 | DMM麻布サテライト、RED° TOKYO TOWER Decentraland、oncyberなど |
チケット販売 | PeatixとNFTでのハイブリッド販売 (DMM麻布サテライト、展示のみの日は入場無料) |
主催 チームメンバー | marimosphere氏 mutoyuya.eth氏、Yu Ayato氏、Thomas氏など |
共催 | NFT鳴門美術館、NOX GALLERY、DOMMUNEなど |
それぞれの会場を活かした展示とパフォーマンス
シンガポールを中心にアジア全体で行われたCAWA。東京での展示会場に選ばれたのは六本木のDMM麻布サテライトと東京タワー内にあるRED° TOKYO TOWERです。どちらも東京の一等地にある会場ですが、その雰囲気や設備は対照的。CAWA TOKYO 2022ではそれぞれの会場の魅力を活かした展示とパフォーマンスが行われました。その一部をご紹介します。
サイバーな世界観に浸れるRED° TOKYO TOWER
RED° TOKYO TOWERは今年春にオープンしたばかりのe-sportsテーマパーク。4フロアにわたってさまざまなゲームやアトラクションが楽しめます。CAWA TOKYO 2022では大画面に囲まれたサイバーなステージで、VRを活用したパフォーマンスやトークショーが行われました。
高品質な印刷技術でNFTをキャンバスプリントしてくれるGASHO2.0による展示も、ボリュームたっぷりで見応えがありました。サイネージでは味わえない独特の質感が、それぞれのコレクションの持ち味を引き出しています。
Tipoo(ちぽぉ)によるライブパフォーマンス
多くのアーティストや登壇者の中でも際立っていたのはVRアーティストユニットTipoo(ちぽぉ)によるライブパフォーマンスでした。ヘッドセットを装着し、リアルタイムでメタバース上にグラフィックを加えていく彼女たちのスタイルはRED° TOKYO TOWERのステージと相性バッチリ。音楽に合わせてまるでダンスのように絵を描いていく、オリジナリティあふれるパフォーマンスです。
柔らかい光に包まれたDMM麻布サテライト
もう一つの会場であり、展示とトークショーが行われたのは六本木駅からほど近いDMM麻布サテライト。こちらは飲食店の2階スペースをリノベーションしたスペースで、白い壁に日光が差し込む柔らかい雰囲気が魅力です。
イベントが行われる日はチケットの購入が必要ですが、展示のみの日は無料で入ることができます。サイネージでの展示に加え、CloneXの刺繍がされたスタジャンなど、見応えがあるリアルアイテムも並んでいました。
海外との接点に触れるトークショー
DMM麻布サテライトでも展示に加え、数々のトークショーが行われました。『海外と接続~クリエイターの視点これまでとこれから』という題目のトークショーでは、会場をロサンゼルスやシンガポールとzoomで繋ぎ、リアルタイムでアーティストやコミュニティメンバーの声を聞くことができました。
Proofが手がけるコレクティブNFT、moonbirdsの国内コミュニティであるRising birds Japanは日本のアーティストをキュレーションし海外へ展開していくビジョンを熱弁。国内のアーティストが海外の有力なコレクターにアプローチする機会を作り出していくそうです。
CAWA TOKYO 2022のまとめ
およそ2週間にわたって開催されたCAWA TOKYO 2022。参加アーティストやパフォーマーの数は国内のイベントでもトップクラスと言ってよいでしょう。複数の会場が使用されているというのも新鮮ですね。RED° TOKYO TOWERは家族連れも多く訪れる複合施設ですから、これまでNFTに触れたことのない方の目にも留まったのではないでしょうか。
あらゆる部分でまさに「過渡期」なNFT。展示においてもサイネージやキャンバスプリント、VRなど様々な見せ方がされています。会場へ足を運んだ参加者にはPOAP (DAI)、BADGE(Polygon)といった参加証NFTがドロップされるという試みもあります。参加者が集めた参加証をどのように活用していくかにも注目です。
この先も、様々な展示やイベントそしてパーティの開催を経て国内におけるNFTの在り方は変わっていくでしょう。5年後、10年後には一体どんな存在になっているのか楽しみですね。
※使用している画像は全て公式サイトからの引用、または筆者が撮影したものです。